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春は社員の生活が切り替わる季節|新入社員を支える大人の食育とは

大人の食育コラム

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春は、新年度の始まりとともに、企業の中で人や環境が大きく動く季節です。新入社員の入社や部署異動など、業務面での変化に目が向きやすい一方で、社員一人ひとりの生活そのものが切り替わっていることは、見過ごされがちです。

特に新入社員にとって春は、働き方だけでなく、住環境や生活リズム、食事の取り方までが一気に変わる時期です。こうした変化はすぐに問題として表れるわけではありませんが、気づかないうちに疲れや不調の芽となり、仕事への影響につながることもあります。

大人の食育は、食事の正解を教えるものではなく、生活が切り替わるタイミングで「行動を支える考え方」を整えることです。この記事では、春・新入社員という文脈で、企業が知っておきたい「大人の食育の基礎的な考え方」を整理します。

大人の食育とは何か?子どもの食育との違い

大人の食育=「正しい知識を教えること」ではない

食育というと、栄養の知識や理想的な食事内容を教えるイメージを持たれがちです。しかし大人の場合、知識があっても行動に移せないことが多くあります。忙しい業務の中で、知識を実践する余裕がないのが現実です。

そのため企業ができるのは、研修で知識を詰め込むことではなく、食を考えるきっかけや機会をどうつくるかを考えることです。例えば、食事をテーマにした軽い社内イベントや、おいしい野菜を提供するだけでも、大人の食育の一歩になります。

行動が変わらない理由は意識ではなく環境にある

「分かっているのにできない」という状態は、大人にとって珍しくありません。これは意識の問題ではなく、時間・場所・選択肢といった環境の問題であることがほとんどです。

例えば、忙しい朝に「何を食べるか」を毎回考えなければならない状況では、行動は続きません。企業としては、行動を変えようとするよりも、行動しやすい環境を整えるという視点が重要になります。

企業が関わる意味は「生活を支える環境づくり」にある

大人の食育における企業の役割は、社員の私生活に介入することではありません。生活が大きく変わる時期に、選択肢や考え方をそっと示すことが重要です。

例えば、新入社員向けの研修やオリエンテーションの中で、「食事や生活リズムも変わりやすい時期である」という前提と解決のヒントを共有するだけでも、社員自身が自分の生活を見直すきっかけになります。

春の新入社員の課題
大人の食育の考え方を伝えるイメージ

なぜ春・新入社員のタイミングで大人の食育を考えるのか

新入社員の入社で生活リズムと食事環境が一気に変わる

新入社員は、学生生活から社会人生活へと移行する中で、通勤時間や勤務時間が固定され、生活全体のリズムが大きく変わります。その中で、食事は後回しにされやすい要素の一つです。企業としては、業務面のフォローに加えて、生活が切り替わる時期であることを前提にした関わり方を意識することが、大人の食育の第一歩になります。

一人暮らしの開始により食事が突然「自己責任」になる

春は、一人暮らしを始める新入社員が増える季節です。実家では当たり前だった食事が、突然すべて自己責任になります。自炊・外食・中食と選択肢は増えますが、「どう選べばいいか分からない」「どう準備すればいいか分からない」状態に陥りやすいのもこの時期です。

例えば、「忙しい時期は野菜不足にならないよう意識しよう」などポイントや考え方を共有するだけでも、食事へのハードルは下がります。これが大人の食育の一歩です。

春は生活習慣が固定される前の「分かれ道」

新生活が始まってからの数か月は、その後の生活習慣に影響を与えやすい時期です。春は、まだ習慣が固まりきっていないからこそ、小さな気づきが行動につながりやすいタイミングでもあります。

企業がこの時期に食や生活に目を向けることで、社員自身が自分の生活を整えるきっかけを持ちやすくなります。

春に入社した新入社員が朝食を作る様子
新入社員と新生活のスタートを表すイメージ

新入社員に多い「食事に関するつまずき」

朝食をどうすればよいか分からないという声

新入社員からよく聞かれるのが、「朝食をどうすればいいか分からない」という声です。朝は時間に追われ、考える余裕そのものがない状態になりがちです。

例えば、社内で朝食をテーマにした話題を出したりするだけでも、行動のハードルは下がります。先輩の朝ごはんを紹介する企画をしても良いでしょう。簡単な朝ごはんの方法が分かれば、真似する新入社員も出るでしょう。

食事の問題は知識不足ではなく選択肢不足

新入社員の食事の課題は、栄養知識が足りないからではありません。多くの場合、選択肢が見えていないことが原因です。企業としては、正解を教えるのではなく、「こういう選び方もある」といった幅を示すことが有効です。これは研修でなくても、社内コンテンツや軽いワークの中で十分に行えます。

個人差がそのまま生活習慣の差になりやすい

生活スキルや経験の差は、新入社員の間で顕著に表れます。これを完全に個人任せにすると、生活習慣の差が固定化してしまう可能性があります。大人の食育では、差をなくすことではなく、差が生まれやすいことを前提に「社内での環境を整える」という考え方が重要です。

一人暮らしの新入社員が朝食を抜く様子
新入社員の食事と朝食の悩みを表すイメージ

新生活が落ち着いた頃に起こりやすい変化と食の関係

4月後半から5月にかけて表れやすい新生活疲れ

新入社員は、環境に慣れ始めた頃に疲れが表に出やすくなります。これは気の緩みではなく、緊張が続いた反動です。この時期に「頑張り続ける」ことを前提にするのではなく、生活を整える視点を持つことが重要です。食の楽しさを伝えられるイベントを企画してみましょう。

食事・睡眠・緊張が重なって起こる影響

食事の乱れは、睡眠や疲労回復にも影響します。これらは単独ではなく、相互に影響し合う要素です。新生活疲れは、健康診断や数値では捉えにくい領域です。だからこそ、予防的な視点で生活に目を向ける考え方が求められます。社内企画をきっかけに食生活全体を振り返る機会をつくることも、大人の食育の一つの形です。

企業にとって春の新入社員への食育の位置づけ

健康経営・ウェルビーイング経営の一部として考える

新入社員へ向けた食育は、単独の施策ではなく、健康経営ウェルビーイング経営の考え方の一部として捉えると無理なく導入できます。この時期に食生活を整えることで、10年後20年後の働き盛りの健康を支えることができ、結果、企業成長につながるわけです。

コミュニケーションの土台と行動変容

食は、誰もが関われる共通のテーマです。新入社員と既存社員の間で、自然な会話や関係づくりのきっかけになることもあります。そして大人の食育は、「何かをさせる」施策ではなく「選びやすくする」取り組みです。大人の食育の本質は、行動を強制することではありません。選びやすい環境を整えることが、結果的に行動を変えるという考え方で整えていきましょう。

まとめ|新入社員を支える大人の食育の基本的な考え方

春は、新入社員を中心に、社員の生活と行動が大きく切り替わる季節です。大人の食育は、知識を教えるものではなく、生活の変化に寄り添い、行動を支える環境を整える考え方です。

まずは、「何をやるか」よりも、「どう捉えるか」を整理することが、企業にとっての第一歩になります。新入社員の食事や生活をきっかけに、大人の食育を企業施策の土台として考えてみてはいかがでしょうか。

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